第四章 翌朝、昨日の聖護院の御房を訪ねる。 房内を覗っていると、小ざっぱりした美しい童が、手水鉢の水を捨てに外に出てきた。桂海律師は、これは昨日の稚児の侍従の童子ではないかと思い、立ち寄って声をかける。 「少々お尋ね申し上げるが。」 童は驚く…
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