religionsloveの日記

室町物語です。

2022-05-03から1日間の記事一覧

塵荊鈔(抄)④ー稚児物語4ー

第四 また、ほどほど昔の頃か、嵯峨開山(嵯峨山大覚寺開祖恒寂上人?)がまだ若年で石侍者と申していた頃、仏法修行をして、諸国諸寺を遍参して、当山(比叡山)にお上りになりました。頃は二月半ばの事で、さる院家の庭の梢は、まるで大庚嶺の梅が風に匂い…

塵荊鈔(抄)③ー稚児物語4ー

第三 巻2から巻10までは花若・玉若の記述は多少の問答はあるようですが、ほとんど見えないようです。(精読したわけではありませんが。)ですから③は巻11冒頭から始めます。 早物語の盲僧が情感たっぷりに玉若・花若・師匠の情愛を語ったのでしょうか。…