巻二 第四章 得業が逗留した白河の宿所に着くと、主は喜んで迎え入れた。 「そういえば、奈良へ下向いたしました日の夕べに、山の人とか申す者が若君に行方を訪ねて参りましたぞ。もはや奈良へ下りましたと告げたところ、ひどくがっかりして、『普段から奈良…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。