巻一 第五章 次の日も侍従は隣家に立ち寄って、昨夜の邸を窺った。すると御簾の内から十四五ほどの稚児が縁側に立ち現れた。「これがあの琵琶の音の主なのだろう。」と見た。 用紙、人品、立ち居振る舞い髪の筋が垂れ下がっている様子も、波一通りでなく透き…
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